カオソック国立公園の自然保護と観光事業

森林警備隊員
ほんの一握りの森林警備隊員ではありますが、カオソックをパトロールしてまわっています。これらの警備隊員たちはこの地域を保護するための知識と方法を知っています。最も重要なことは、彼らがこの地域を保護維持していかなければならないことを理解していることです。

ボランティア団体
多くの団体がカオソックの絶滅の危機に瀕している種の保存に努めるべく、ボランティア活動を行っています。

深い知識
カオソックの自然維持の重要性を理解し始めた人々は年々増えてはいますが、更に浸透させるにはまだまだ時間がかかることでしょう。

刑罰
不法伐採に関する刑罰は更に厳しくなってきています。

エコトーリズム
2002年を、タイは“エコトーリズムの年”とし、タイにおけるネイチャーツアーに注目し、人々へ観光に関する知識の提供とともに、継続的な観光事業に関する研究の奨励を行う事としました。

自然保全のための国際労働組合(IUCN)は世界で最も歴史のある最大の国際環境組合のネットワークであり、1000以上の政府機関と、更に160カ国以上から集まる機関から成り立っています。彼らは人類と地球の間に横たわる環境問題についての解決策を模索しています。国際自然保護連合(IUCN)は1963年にレッドリストを作成、世界中の絶滅の危機に瀕している動植物を取り上げ、いくつかのカテゴリーに分けています。

EX;Extinct;絶滅
EW;Extinct in the wild;野生絶滅
CR;Critically Endangered;絶滅寸前
EN;Endangered;絶滅危機
VU;Vulnerable;危急
NT;Near Threatened;準絶滅危惧
LC;Least Concern;軽度懸念

今現在、41415種が既にレッドリストに記載されており、16306種が今後のレッドリストへの記載を検討されています。

SITESとは?
絶滅の危機に瀕している動植物に関する国際会議(SITES)は、同じ1963年に80カ国の国々が集まり開かれ、今日では172カ国が集まる大きな会議へと発展してます。この議会での同意は自発的なものであり、正式な同意のもとに参加した団体からの公式な同意のみとなっています。その後、1979年に修正され、1987年に実施、更に2度目の修正が1983年に行われていますが、実施はされておらず、十分な同意を得られなかったとしています。

この同意には3つの付録の中に、33000種の動物と植物が関わっていると言われています。

付録Ⅰ;このリスト内には絶滅の危機に瀕した約800種が記載されており、何らかの事情がない限り、それら全ての輸出入が禁止されています。付録Ⅰに記載されている中で、既に飼育下におかれている動物もしくは栽培されている植物の輸入は付録Ⅱの標本へと考慮されます。

付録Ⅱ;このリストへは絶滅の危機を危惧されている32500種が記載されており、これらの種の輸出入は厳密に規制されています。万が一輸出入を行う場合は許可証の発行を必要とします。

付録Ⅲ;このリストにはメンバーとなる国々からの他の団体へのモニターや保護の援助のあった170種が含まれています。これらの種は絶滅が懸念される程ではありませんが、輸出の際には証明書が必要とされ、原産地証明書の発行も必要となります。