エレファントヒルズ2

前回のカオソックへの旅の続きです。
プーケット島から本土へ入りパンガー県を抜け、スラタニー県のカオソック国立公園のあるエレファントヒルズへと向かいます。時間にして約3時間となりますが、車の中ではいつもいろんな話をお客様として過すので、あまり長く感じたことがありません。今回は特にお客様との会話に、常に笑いがあり、大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。
エレファントヒルズに10時半ころ到着。まずはチェックインをしてお昼までの時間をお部屋でゆっくりとした時間を過ごして頂き、12時からメインダイニングで昼食。
今日のアクティビティーの最後に、当日無理にお願いして地元のワットリン(猿のお寺)に行くことになったので、いつもより30分早く1時にカヌーによるソック川散策へ出発。タイ人のスタッフが漕いでくれるので、楽チン、リラックスムードな中、大きなトカゲを発見して大騒ぎ、残念ながら、期待の猿や、雨季には良く見かけるヘビには出会えず、途中、岸に上がりタイ人のスタッフが火を起こし、お茶を入れてくれます。その間、3人で川に飛び込み、タイ人のスタッフも交えて川での泳ぎを楽しみました。約1時間半の散策後、ゴール地点に下ろされ、そこからジープでエレファントキャンプへ向かいます。
今回、エレファントトレッキングが初体験のお二人に、まずはアジアゾウについて、タイのゾウについてお話した後、エレファントトレッキングに出発しました。ゾウさんは基本的にはとっても繊細で優しい動物ですが、やっぱりゾウによって性格が微妙に異なります。今回私たちを乗せてくれたゾウは2頭ともとってもおとなしい、優しいオスとメスの2頭でしたが、オスはやはり前を歩き、メスはオスの後ろを静々と歩く感じで、昔気質の日本人のようだと思いました。エレファントトレッキングも時にはリスやサルに出会えますが、今回はリスに1匹出会えただけでした。その代わり、途中、気を良くしたのか、ゾウ使いの一人がカレン族に古くから伝わる歌を歌ってくれました。山岳民族のカレン族たちは彼らだけの言葉を話し、タイ北部にはその他リス、アカ、ヤオ、モン族などいくつかの少数民族が住んでいます。今でこそタイ語を話しますが、その昔は共通の言葉を持っていませんでした。そんな頃、カレン族の男性が他山岳民族の娘に山で出会い、一目ぼれをしました。最初は言葉が通じないので自分の思いを伝えることができませんでしたが、その後、長い年月が流れ、再会した際には自分の思いを伝えることができたということです。
エレファントトレッキング後はお客様のご要望にお答えし、ワットリンにジープで向かいました。サルがとにかく大好きだというお客様は、とっても喜んでくれました。
エレファントヒルズに戻ったのはいつもよりも1時間くらい遅い6時頃になってしまいました。一度、テントに戻り、6時半から明日のジャングルトレッキングに備え、ジャングルに関するフィルム上映があります。7時から地元の子供たちによる伝統的なタイダンスショー、7時半から今夜はパッタイ(タイの焼きそば)のデモンストレーションがあり、試食後、8時からみんなでテーブルをかこんでの夕食となります。今夜は他にお客様がいらっしゃらなかったので、3人で気兼ねなく、お友達のように夕食を楽しみました。今日一日を満喫した私たちは、9時には眠くなってきて、特に私はお客様に目が三日月になっていると言われ、就寝ということになりました。